《MUMEI》

姉 「お母さん、見せてあげ たら?」

姉さん、話しを聞いてたのか

急に出て来たんだ

姉 「お話し中、悪いけど」
「お茶飲みたいんだ」

母 「日本茶でいいの?」

姉 「いい、自分でやるから 」

姉さんがキッチンに行った

姉 「見えない場所を見たい って思うから意識するん じゃない?」


「翔太が出て来た場所なん だから」

「お母さん、翔太にちゃん と性教育してあげたら?」

姉さん、淡々と、そう言ったんだ

母 「…」

母さんも、姉さんの言葉に、びっくりしてたみたいだった


姉 「男性と違って」
「女性のは、パッと見ても わからないもんね」


「わからないから、見たい って、余計に思うんじゃ ないの?」

「見ちゃえば、こんなもん かって、思えるんじゃな い?」


真顔で姉さんが言ったんだ

母 「…」

姉 「私はお父さんにしっか り教わったから」

「男性のメカニズム、みた いな事もね」

「お母さんも居たじゃない 、その時」

「立ったトコ見たのは、翔 太のが初めてだけど」
「頭で理解してたから」
「そんなに驚かなかったし ね」

姉さんがお茶を持って
部屋に戻って行ったんだ


そんな、性教育、してたんだ…

翔太 「俺も部屋に戻るよ」

「大丈夫、」

「母さんや姉さんが心配し てるような事、しないよ」

そう言って、席を立ち
部屋に戻ったんだ


姉さん、何考えてんだ?

姉さんの、しっかり見たじゃんか、俺


触ったし、少し舐めたりもしたよ


見たからどうとかじゃないって事
姉さんだってわかってるはずなのに…

……

何かの嫌がらせ?

俺、スゲー不愉快な気分だったんだ

………

何時間か経った頃

俺、軽くお腹が空いたから、何かないかなぁって
リビングに行った時だったんだ

母さんと姉さんがリビングで話してた


母 「綾奈、それはちょっと 、母さん、違うと思うわ」

姉 「そう?」

「お母さんが、変に考え過 ぎなんじゃないの?」

二人が俺に気付いた

俺、気にもせず
冷蔵庫をあさってたんだ


ポッキーGET


姉 「お母さんが嫌なら、私 が翔太に見せてもかまわ ないんだけど」

「変な心配しちゃうんじゃ ない?お母さん」


母 「…」


姉 「性器なんて、みんな付 いてるモノじゃない」

「他人じゃないんだもん」
「見せたからって、どうっ て事ないでしょ」


…まだ、あの話しのつづきしてんだ…


俺、無視して部屋に戻ろうとしたんだ

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