《MUMEI》

姉 「翔太」

「女性の性器、しっかり見 て見たいでしょ?」


姉さんが、俺に、そう話し掛けて来たんだ


翔太 「…」

返事に困る俺


姉 「お父さんが言ったよう に、ちゃんとした知識持 って、異性を理解しない と、危険もあるし…」

母 「それは、貴方が女だか らよ」

姉 「同じよ」

「確かに女性は妊娠ってい うリスクあるから」

「けど、翔太が誰か妊娠さ せたりしたら一大事よ」

「お父さん、そこそこ有名 人なんだから、変な傷つ いちゃったらお仕事だっ て困るじゃない」


母 「……」


母さんが、言い負かされてた

珍しいな

姉さんが、そんなに母さんに意見を言うなんて


他人事のように聞いてた俺

母さんと姉さんが俺を見た

翔太 「バカな心配してんだ ね」

「アホらしい」

俺、冷やかに、そう言ったんだ


姉 「私は翔太に救われたか ら、余計かな」

「やっぱ、心配しちゃうよ ね、…男性の性欲って理 性を無くす時あるんでし ょ?」


母 「翔太は、まだ中2よ」

姉 「普通の家庭なら、いい けど」

「生身の女性の裸見る環境 でしょ?」
「変な意識を取ってあげな くちゃって、お母さん思 わないの?」

母 「……」


翔太 「俺、戻っていいかな ?」

「アホらしくて聞いてるの も疲れるよ」


そう言って、部屋に戻ったんだ


姉さんが何を考えてるのかわからないけど

母さんの、そんな所見せられても…


けど、姉さん


俺を、やっぱ弟と、してしか見てないんだなぁ


当たり前の事だよな


あの、出来事は

姉さんにとっては性教育に過ぎなかったのかな

興味本意だけで、俺に…


俺、 心の中が複雑だった


わかってる事は
俺が、おかしいって事


姉さんの、身体にだけ
興味があるなら、

…それだけなら

いつか、笑い話に出来るような気もしたんだ


……

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