《MUMEI》

教頭先生が

「いえいえ、お母さん」

「大事なお子様達をあずかってますから」

「事実確認をしたんです」

「万が一って事も、ありますから」


と、穏便に話したんだけど
間宮さんのお母さんは


「そうですか」

「担任の先生は、そうじゃなかったように、見えましたのは、私の、気のせいなんですね?!」


スゲー、気持ち良い言葉だった


……

帰宅したとき、母さんが言ったんだ

母 「翔太、ホントに嘘は無 いわね」

翔太 「母さんまで…」

「俺、嘘ついてどうすんの ?」

「何か、俺に特があるの? 」

母 「嘘は無いのね?」

翔太 「くどいなぁ!」
「嘘なんか無いよ!」

母 「…そう、なら、いいの …」

翔太 「何なんだよ!」

母 「…」

「担任の先生から電話で聞 いたのよ」

「翔太が、間宮さんと」
「不純異性交遊してるって …」

翔太 「……母さん、信じた の?」

母 「まさかって、思ったけ ど」
「先生が嘘付くとも思えな かったし…」

翔太 「母さん!」


その時だった

姉 「わかんないわよ」

「口裏合わせてるだけかも ね」

姉さんが、リビングに来てそう言ったんだ

翔太 「…」

姉 「だって、翔太、」
「家族のお母さんや、私の 裸見ても、なっちゃうじ ゃない」

「いいよって来る女子がい たら、何かしたって…」

翔太 「ふざけんなあ!」

姉さんに怒鳴った俺


翔太 「姉さんも」
「母さんも、最低だよ!」

カバンを床にたたき付け

部屋に入ったんだ


……

みんな、ムカつく

バカ担任も

母さんも

…姉さんも…


なんなんだよ…

…ムカつく…

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