《MUMEI》
白い目
クラスの男子に言われたんだ

「お前、姉ちゃんと風呂入ってんだって?」

「オマ〇コとか、見てるんだ、スゲーよなぁ」

翔太 「えっ?!」

……

ビックリした

何で、そんな話しが…


噂は直ぐに弘まった

……噂…

間宮と別れたらしいぜ

姉ちゃんと風呂入ってる奴だぜ
間宮も捨てるよな


色んな噂が飛び交ってるみたいだった


小学生の頃と同じだ

みんなが変な目で俺を見てる


クラスの中で孤立していった俺


イライラが募る


俺を冷やかしに来た
男子を

俺、殴ったんだ

翔太 「誰が、そんな噂なが してんだ!」

「言わないなら」

「言うまで殴ってやる!」

何人かに、取り押さえられたけど

俺、殴り続けてたんだ


「間宮が言ってたんだよ!」
「元カノの間宮が言ってんだ!」

「嘘なわけねーだろ!」


翔太 「……」

な、何で?

どうなってんだよ!




暴力行為で停学処分になったんだ


母さんが、謝りに行った

学校と

俺が殴った奴の家に


母さんは、俺に、何も言わなかった


訳も聞かないし
謝れとも、言わなかったんだ…


停学初日
一日中、部屋にこもってた俺

姉さんが帰宅した


俺、ノックもしないで
姉さんの部屋に入ったんだ

姉 「なぁに?」
「着替え、見たいの?」

制服を脱いでる姉さんだった

翔太 「何、話したんだよ、 間宮さんに」

姉 「その事?」

「事実をありのまま話した だけよ」

翔太 「…ふざけんな!」

姉 「何よ…何怒ってるのよ …」

翔太 「ふざけんなぁ!!」

怒鳴り散らし
姉さんの部屋の花瓶を床にたたき付けたんだ

姉 「!…」


母 「何?、凄い音したわよ 」

母さんが来た

姉 「翔太がぁ……花瓶、… ……壊し…たの …」

姉さん、ガクガク震えながら
母さんに言ったんだ

母 「翔太、暴力はいけない 事よ」

「綾奈は女の子よ」

「謝りなさい」

翔太 「…」

母 「翔太!」

翔太 「…お前なんか、大嫌 いだ!」

姉 「!…」

姉さんに、そう言った俺

母 「翔太!!」

パシーン!


母さんに、平手打ちされた……

俺、母さんを睨んで
姉さんの部屋から出たんだ
母 「翔太、綾奈に謝りなさ い!」

翔太 「…」

母さんを無視して部屋に入った俺だった


停学がとけて
学校に通っても

何かが変わってるはずもなく


誰とも話さない

そんな毎日が続いてただけだった


家でも、誰とも話さなかった

有る物を勝手に食べ

部屋に閉じこもり

朝、勝手に学校に行く


母さんが部屋に来て
話し掛けて来ても
一言も、口を聞かなかった俺

母 「翔太、こっちを見なさ い!」

翔太 「…」

母さんを、睨みつけるように見た俺


そのまま黙って部屋から出て

リビングに行く

母さんがリビングに来ると俺は、また、部屋に戻ったんだ

……

友達も、家族も

断ち切って孤独な毎日だった


不思議となれちゃえば
どうって事無い


もうすぐ、冬休みかぁ

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