《MUMEI》
真相
「…で?なんでペンタゴンの特殊部隊がこんな田舎町に来てるんだ?」
オレたちは車に乗り込み、ホームセンターを目指す。ちなみに、ハンドルを握っているのはオレではなく自称特殊部隊のオッサンだ。
………
……

「運転できるんですかっ!?」
リンとタカが興奮気味にオッサンに聞く。

「まあ、国際免許を持ってるからな。送って行こうか?」

「お願いしますっ!」

とまあ、2秒で運転手をクビになったわけだ。薄情な奴らめ。

「その前に自己紹介がまだだったな。俺の名前はシス・倉本だ。日系2世で普段は日本の内偵調査を担当している。」
運転しながら話しかける。確かに、言うだけのことはあって運転はうまいようだ。

「ここに来た理由だが、まあ大体の理由は分かるだろう。……”彼ら”の調査だ。」
そう言って窓の外を指差す。そこには点々とゾンビたちが歩いていた。

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