《MUMEI》

そして奥のカウンターの隣りにある扉を開けた。


目の前には薄気味悪い螺旋階段が地下に繋がったいた。


ごくりと生唾を飲む兵頭。


緊張しているのだろう。


頻繁に集会を開いているのだが、
やはり兵頭には格上ばかりの先輩とやり取りすれのは気を遣うのだろう。


将貴は兵頭の肩に手を置いた。


「行くぞ。」


「…はい。」


兵頭は将貴の言葉に更に身体を堅くしたのだが、
そろそろと歩きだした。


足音をたてながら、
地下へ向かって行く2人。


しばらくすると、
僅かな光りが下から覗き出して来た。


更に足を進めるに連れて、
光りは大きくなる。


と同時に、
賑やかな声が聞こえて来た。

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