《MUMEI》 「待たせたな。」 「こ、こんにちわっす……。」 地下にある扉を開けると、 視界は真っ黒な人だかりで生め尽くされていた。 「頭!」 「お忙しい中よくぞいらっしゃいました。」 「ちわっす。」 「新しいネタ仕入れて来ましたぜ。」 「学校どうでしたか?」 上は黒の皮ジャンに、 下はそれぞれ黒のジーパンやジャージと、人それぞれだ。 髪色は基本、皆黒色。 将貴はそんな人たちの中を掻い潜り、 沢山の言葉を受けながら一番奥にあるソファーに腰掛けた。 すると一斉に辺りは静かになり、 皆思い思いの場所で腰を下ろす。 将貴の座るソファーの後ろの壁には、 黒龍の軍旗。 そう、ここは『黒龍』の集会場所だ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |