《MUMEI》

「待たせたな。」


「こ、こんにちわっす……。」


地下にある扉を開けると、
視界は真っ黒な人だかりで生め尽くされていた。


「頭!」


「お忙しい中よくぞいらっしゃいました。」


「ちわっす。」


「新しいネタ仕入れて来ましたぜ。」


「学校どうでしたか?」


上は黒の皮ジャンに、
下はそれぞれ黒のジーパンやジャージと、人それぞれだ。


髪色は基本、皆黒色。


将貴はそんな人たちの中を掻い潜り、
沢山の言葉を受けながら一番奥にあるソファーに腰掛けた。


すると一斉に辺りは静かになり、
皆思い思いの場所で腰を下ろす。


将貴の座るソファーの後ろの壁には、
黒龍の軍旗。


そう、ここは『黒龍』の集会場所だ。

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