《MUMEI》
情報交換
「幹部と副幹部、
それと大将、中将、小長、平長は集まったか?」


「はい。」


将貴の問い掛けに、
幹部の中野が応えた。


「っし。

じゃあ始めるぜ。

皆わざわざ集まって来てくれてありがとな。

本当なら幹部と副幹部だけの集会になるところだったんだが、
急遽、平以外は全員来て貰った。

皆、古賀が襲われたことはもう知ってるよな?」


「はい、中野さんから聞きました。」


大将の奴が応える。


「しかし結局古賀が勝った訳やし、
そこまで念入りになる必要あるんか?」


ここで幹部の日高が口を挟んだ。


「確かにな。

最初は俺も古賀が勝ったと知った時は、
それっきりでいいと考えていた。

だがな、古賀が妙なことを言ってたんだよ。」


将貴は古賀と目配せし、
自分から言うよう催促した。


古賀は小さく頷き、
口を開ける。


「ワイルドチルドレンの奴等は、
頭を狙っている。」

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