《MUMEI》

それなりに
楽しい学校生活だった

今まで、友達って言える人少なかったし

まして、女子の友達なんて、皆無だったしね


けど、俺、便利屋さん?

日本の電化製品は凄く良いんだって

携帯電話は世界1だと言ってた

はい、説明書呼んで説明する係りなんだね、俺

胸元開いてる女子が真横に座って
説明聞いてるなんて…

今までの人生で無いよなぁ
ボタン…もっと閉めろって…

…ノーブラだぁ…

乳首のボツンが浮き出てるよ…

シャツに…


開放的と言うか…

気にしないんだね
見られる事とか…


相沢が来た

相沢 「よう、翔太」

女子が、隣から居なくなったんだ

Thank you、と、俺に言って
相沢を無視して離れて行ったんだ

相沢の狙いは

ターニャみたいだった

俺に紹介しろと
何度も言って来てたから…

俺、ターニャと、そんなに仲良くないし

仲良くたって紹介なんかしないけどね


相沢 「俺、まだ、ロシア食 ってないんだよ、頼むよ 翔太」

なんだコイツ

かなりムカついた


俺、適当にあしらったんだけど

それが気に入らなかったみたいで

喧嘩、売られたんだ

……

殴りっこ、しても良かったんだけど

…俺、今、楽しく学校生活してるしなぁ

問題、起こしたく、ないよなぁ…

……

めんどくさいなぁ

けど、ぐちぐちと因縁つけて来る相沢に
あまりにも、ムカついて

翔太 「相沢さん」
「女ぐらい、自分で口説き なよ」

と言っちゃったんだ

相沢 「なんだぁ、お前」
「年上に向かって…」

翔太 「何が?」
「お前、何しにこの学校に 来てんの?」

「正直、ウザいんだけど」

相沢 「…あっ!」

「なめてんだろ、」

「俺の事…」

ガン!

いきなり殴られた、俺

パメラ 「why!!」
「all?」

パメラが来て
何事?と聞いて来たんだ

翔太 「何でもないよ…」

「行こう…」

その時は
それで済んだんだ

……

何日かして

寮の近くで相沢が
ターニャの手を掴んでる所を見掛けたんだ

ターニャ 「離してよ!」

相沢 「いいねぇ、日本語上 手なパツ金さん」

「なぁ、遊びに行こうぜ」

ターニャ 「離して!」


翔太 「みっともないぜ!」

相沢 「ちっ…お前か…」

翔太 「ターニャ、今日タル トあるんだってさ」

「戻って食べようよ」

相沢と、ターニャの間に割り込んで、そう言ったんだ
相沢、黙って引いた

けっ、根性無し野郎

俺、そう思ったんだ


その、数日後

コンビニ帰りに
知らない男達にボコられた俺…

相手は、俺の事、知ってたみたいだった

……

入院はしなかったけど

暫く学校休みだな…

警察沙汰になったけど
犯人、わからないだろうな……

寮の仲間達は

相沢の仕業だと言ってた

翔太 「証拠も無いのに、言 うの、止めようよ…」

パメラ 「ショータ…」

「悔しく、ないか?」

翔太 「……」

悔しいけど…

証拠も無いのに…

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