《MUMEI》

「わっ……、」

鳥さんはぼくから振り払う。


「鳥さんもそんな顔するんだ。」

すぐに元の鳥さんになったがぼくより幼く見えた。


「……怖いな。」

鳥さんが軽い咳をして口許を隠した。


「それは、ぼくのこと?」

ぼくは、それが照れ隠しであると気付いてしまった。
鳥さんの耳は真っ赤だ。

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