《MUMEI》 《…ボクと戦ウノ?ただの人間ガ?》 舌をだらりと垂らした化け物がヒタヒタと歩み寄ってくる 《妖怪屋のガキは、人質ダカラ殺さナイ…。ダケド、そっちノガキは、喰ウ。マズそうダケドね》 「ハハッ…せめて美味しく食えよッ!」 そう言うと、貴則は 拳を握り締め、化け物へと駆け出した 貴則は、喧嘩が強い 他校の生徒でも、名前を知っているくらいだ もしかしたら、本当に 勝てるかもしれない… 心の底でそう思っていた …だが、甘かった 『バチンッ』 何かが弾けるような音が響き、貴則は、空中を舞っていた 『ドスンッ』 貴則が地面に落ちる音を聞いて、僕は、事態をようやく把握した 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |