《MUMEI》 逆鬼ごっこ終了4雷門 雪視点 「…そこで、仕込み針使う辺りが、お前だよなあ」 倒れている暁と まだ多少不満気なミツを交互に見る 「これを俺に持たせたのは、黒崎だ」 「そうだけど、改良しただろ」 ミツの弟子が持たせたのは、ただ、相手を眠らせるだけの物のはずだ こんな、うなされるわけねー 「副作用は無い。 …誠に手を出したんだから、このくらい、当然だろ」 「まーな」 本当は、俺だって、ボコりたい けど、俺とミツは教師だから、基本的に生徒に手は出せねー 特に、この学園の生徒は、金持ちばかりだしな 暁の実家だって、生徒会には劣るけど、金持ちには変わりねーし …まぁ、ミツなら弱味の一つや二つや三つ位、握ってそーだけどな 「じゃあ、俺は誠の所に行くから」 「あぁ。俺は、黒崎に連絡を入れる」 ミツの変装は、俺程凝っていない 髪型と眼鏡を変えただけだ それでもミツが美形だとバレないのは 目付きや声色、姿勢、態度や性格を完璧に変えている ミツの演技力の凄さだろーな 完璧に、すぐに『白田先生』に戻ったミツを見ながら、そう思った 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |