《MUMEI》

鼻が、ジンジンしてた

温かいモノが流れてる

鼻血だ


相沢 「なかなかチャンスね ーぞぉ」

「パツ金ねーちゃんに生中 出来るチャンスわよぉ」

「どうせ、日本から居なく なる奴らだ」

「恥ずかしくて、訴えたり 出来ねーさ」

「俺の言う事聞けば」
「良い思い、たくさん出来 るぜ」


俺、パメラを見た

パメラ、俺から目を逸らしたんだ


ゆっくりパメラに近付いた俺


相沢 「物分かり、良いな」


俺、パメラの手を解こうとしたんだ

先輩 「何やってんだよ!」

翔太 「こんなの…可哀相だ よ…」

相沢 「初めての女だからな 、まぁ、好きにしろよ」

翔太 「…」

パメラの口のテープも外したんだ

相沢 「フェラさせるつもり か?」

ニタニタしながら相沢が言ったんだ


俺、パメラの服を
パメラに渡したんだ


パメラを立ち上がらせ

翔太 「逃げな」

そう言ったんだ

相沢 「バカが…」

翔太 「…」

もう、自棄だよ

翔太 「うわぁーー!!!」

有りったけの声を上げ

事務椅子を手に取って
持ち上げたんだ

思いっきり、相沢を狙って振り下ろしたんだ!

ガッシャーン!

相沢の肩に当たった

他の男達が向かって来た

手辺りしだいに物を掴み

振り回した俺


発狂したように


………

勝てる訳もなく

床に転がってた俺


相沢 「ボケ!!」

ぐぁっ!

相沢の蹴りが顔面に!


前歯が折れたみたいだった

ふがふが言いながら
立ち上がろうとした俺


相沢 「マジ、殺すよ…」


死ぬのか?、俺

翔太 「…わかった…」


何で、そんな言葉が出たのか
俺にもわからない

ただ、死ぬって事を理解しただけだった


なら、

身体が動くうちは、戦うだけ

俺、また、椅子を持ったんだ

相沢 「バカか?お前…」

「先輩、どうします?」
「縛ってどっかに捨てます か?」

相沢が先輩を見てた
その時

相沢の頭に

椅子を振り下ろしたんだ!

不思議だ…

身体が軽い

息も上がって
アチコチ痛くて

なのに

身体が

軽い


相沢が、スローモーションで
床に倒れていったんだ

……

殴り掛かった反動で
俺も床にすっ転んでた


不思議だなぁ

転んでも、痛くないや


いけねぇ

まだ、戦わなきゃ

まだ、奴ら居るし

相沢も、立ち上がるかもしんない…


相沢が持ってた
鉄の棒を拾って立ち上がっろうとしたんだ

……

あれ?…

景色が…

視力がなくなったような感覚

……

音も…消えちゃった…

……

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