|
《MUMEI》 パメラ目が覚めたら病院だった 知らない女性が居た 外人のおばさんだ… …… パメラのお母さんだったんだ 精密検査やら何やらで １週間入院した俺 左手の小指が骨折してた 頭も７針縫ったんだって 俺、坊主頭になってた パメラのご両親が 父に連絡をしたみたいで 父さんが来たんだ 父さん、怪我の心配はしてたけど 他には、何も言わなかったんだ 検査の結果も 特に悪い所なかったし 父さん、翌日には また海外へ まぁ、居てくれても 邪魔なだけだしね… 全ての面倒を パメラの両親が見てくれたんだ 父さんとも話したみたいだった 先生も、見舞いに来たんだ 俺、身体じゅうが痛くて あまり話さずにいたんだ とにかく眠かったのは 痛み止めのせいかも 顔は腫れ上がり 頭は包帯グルグル巻きで ネットみたいなモノ 被らされてたし 正直、人に会いたくなかったんだ… パメラのお母さんが 身の回りの事をしてくれてたんだ 看護婦さんも、親切だった 退院して パメラの両親に連れて行かれた場所は 都心のでっかい家だった メイドさんも居た 何、ここ？ 中に入るとパメラが居た パメラ ｢ショータ！｣ パメラが抱き着いて来た パメラ、泣いてる 翔太 ｢パメラ…｣ ｢大丈夫？｣ パメラ、両親が居るのに、ずっと、俺に抱き着いて泣いてるんだ… ゆっくりお話ししなさい と 部屋に案内されたんだ パメラ ｢…｣ あんな事があったんだ パメラ、話しづらいよな 翔太 ｢ここ、パメラの家？ 凄いね｣ ｢お手伝いさん、居るんだ ね｣ 明るく、そう言った俺に パメラ ｢guest.house…｣ ゲストハウス 迎賓館みたいな場所かぁ パメラが、少しづつ 話してくれたんだ あの後 俺が倒れた後 男達は逃げ出したんだって 相沢が、死んだ 事件になったら警察に捕まるって 相沢は、頭蓋骨、骨折らしい… けど、生きてるって… パメラが両親に連絡取って、俺を助けてくれたみたいだった パメラの父親からも聞いたけど 警察には届けたけど 表沙汰にならないよう配慮を求めたんだって パメラのお父さん 大使館関係の人なんだって…… 泣き止まない、パメラ さかんに、俺に謝ってたけど 俺よりパメラの方が辛いよね 翔太 ｢俺は、大丈夫｣ ｢パメラ、泣かないで｣ また、パメラが俺に抱き着いて 激しく泣き出したんだ パメラのご両親とも話したんだけど 俺は、身体もなんとか元気だし パメラが困らないようにしてくれれば それでいいと 言ったんだ １番辛いのはパメラだから 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |