《MUMEI》

その日、朝出掛ける
愛一郎さんが言った

『あ、萌子。今夜、
丸山が家に来るから
ね。』

…丸山さん、愛一郎
さんの同僚で、攻め
顔の美形(笑)

愛一郎さんと丸山さ
んの絡みの場合、愛
一郎さんは、必然的
に受けとなる(萌子
の脳内妄想では…)


『………ウヘヘッ…』

素早く妄想モードに
突入する私。


『……萌子?』


ー《萌子の妄想》ー

『あっ…止めっ…ろ
丸山っ…』

人気の消えた、夜の
オフィスで、愛一郎
は、同僚の丸山に、
上半身を机に押し付
けられ、下半身を弄
ばれていた。

『止めていいのか?
愛一郎?お前のココ
は、そうは言ってな
いみたいだけどな?


愛一郎に覆い被さる
様にして耳元に厭ら
しく囁く。

丸山の手元は、愛一
郎の敏感な部分へと
伸びていた。

『…あ、ふっ、ダメ
…だ…ヤッ…ハッ…』

愛一郎の口から漏れ
る否定の言葉…だが
快感が強まれば、た
だの喘ぎ声に変わる

『クスッ、可愛いよ…
愛一郎…』

丸山は、愛一郎の顎
を掴み、無理矢理後
ろを向かせ、深く口
づけをする。

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