《MUMEI》
古賀の困惑
古賀の真剣な言葉に、一瞬氷つく。


いや、氷ついたように見えた。


「ブ、アーハハハ!!」


「冗談もほどほどにして下さいよ古賀さん!!」


「頭を狙う?

奴等死にてーのか?

アーハハハ!!」


「いーヒヒヒ!!

腹いてぇ!!」


「こりゃ傑作だぜ!」


「駄目だ、俺笑いすぎて死にそう……。」


途端に笑いの渦。


古賀はすっかり困惑して、
チラリと同じ幹部の中野と日高を盗み見た。


日高は案の定、
冷淡な薄笑いを浮かべて周りの奴等と笑っていた。


中野は将貴の近くにいて冷静に振る舞っているように見えたが、
笑いを堪えていた。

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