《MUMEI》

まさか中野まで…。


仕切りに肩の震えを止めようとする中野から、
今度は将貴へ視点を移す古賀。


「ハハハッだよな!?

マジ俺もここまで馬鹿だとは思わなかったぜ!」


「後始末ならわいに任せてくれや頭。」


「いいぜ!

あ、やっぱ俺もついてっていっか?」


「ええなあ、頭がおると仕事が捗る。」


「ククク…楽しみだ。」


日高や周りに上げられ、
将貴はすっかり上機嫌になっていた。


「頭……。

俺、大きく受け止め過ぎたんっすかねぇ…。」


1人悶々とした空気を漂わせて、
将貴に近寄った。

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