《MUMEI》
将貴の企み
そんな古賀を見た将貴は薄笑いを浮かべると、


「いや、これから言うことを聞いとけ。」


今度は右の口端だけを吊り上げて笑った。


将貴が何かをたくらんでいる表情。


それを察した古賀、中野、日高3人の幹部は大人しくなる。


更に幹部が静かになったことで、
周りも自然と静かになって行く。


視線の先には将貴。


両肘を膝に乗せて、
組んだ手の甲に顎を乗せている。


下を向いているため、
どんな表情をしているかも分からない。


「まあ最初は俺も笑い飛ばしていたが……。」


すると徐に顔を上げ、
あの企みを持った表情で語り出した。

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