《MUMEI》

「受けてたってみようと思う。」


将貴の一言に皆動揺する。


「え…頭?

たかが学生集団ですぜ?」


「何ムキになってんすか?!」


「ムキになってはいない。

ただ俺が退屈なだけなんだ。」


将貴はもう一度辺りを見回して、
静かになったのを見届けてから再び口を開く。


「幹部やお前らばっかに仕事任せてよお、
しばらく腕ならししねぇとな。

それに俺がわざわざ赴くようなことも最近無かったろ?」


「そうですけど…大丈夫なんですか?」


中野が渋い顔を将貴に向けた。


「それは誰に対してか?」


「もちろんワイルドチルドレンです。」

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