《MUMEI》
機密会議
集会も終わり皆解散した後、
将貴は幹部3人だけを残して何やら話し合っていた。


「何故俺がお前らだけを残したか知っているか?」


「予測ですが、
『黒龍』の中に思わしくない奴が居る……でしょうか?」


「流石中野。

そのとおりだ。」


「殺るか?」


日高が途端に目付きを変えた。


「いや、まだ誰かも分からない状態だ。」


「しかしどうして裏切りものがいると分かったんっすか?」


首を傾げる古賀。


「同感です。

情報屋にすら通らない程機密の守りが硬い『黒龍』。

裏切り者など、考え難いです。」


「俺もそう思ったんだがな…。

その情報屋に『黒龍』の情報が漏れてたんだ。」

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