《MUMEI》 「そう。 流石に情報屋に機密情報を多く提供するのは不味い。 手を組むっつっても、 ワイルドチルドレンとのほとぼりが冷めるまでだからな。」 「そうですね……。 もう情報は入手したんですか?」 「ああ、学校内でよくワイルドチルドレンらしき奴等が堪る場所をな。 まあこれは大したことないが、 明日単刀直入にワイルドチルドレンの頭の名を聞こうと思う。」 「その対等の情報を考えるんすね。」 「ああ。」 核心をつく情報。 その対価は同じく『黒龍』にとって重要な情報だ。 将貴はまだ高校生。 幾ら経験があって力があっても、 学生と言う一言に舐められ、 卑怯な奴等に押しかけられでもしたら堪ったもんじゃない。 だが、幹部3人の名と顔を晒すのはどうか。 これもまるで『黒龍』を潰してくれと言ってるようなものだ。 刻々と刻まれる中、 暫く4人の間に沈黙が走った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |