《MUMEI》

「そう。

流石に情報屋に機密情報を多く提供するのは不味い。

手を組むっつっても、
ワイルドチルドレンとのほとぼりが冷めるまでだからな。」


「そうですね……。

もう情報は入手したんですか?」


「ああ、学校内でよくワイルドチルドレンらしき奴等が堪る場所をな。

まあこれは大したことないが、
明日単刀直入にワイルドチルドレンの頭の名を聞こうと思う。」


「その対等の情報を考えるんすね。」


「ああ。」


核心をつく情報。


その対価は同じく『黒龍』にとって重要な情報だ。


将貴はまだ高校生。


幾ら経験があって力があっても、
学生と言う一言に舐められ、
卑怯な奴等に押しかけられでもしたら堪ったもんじゃない。


だが、幹部3人の名と顔を晒すのはどうか。


これもまるで『黒龍』を潰してくれと言ってるようなものだ。


刻々と刻まれる中、
暫く4人の間に沈黙が走った。

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