《MUMEI》 「!?」 「わりぃ、疲れたろ?」 再度視線を将貴に戻すと、 どアップの将貴の顔があった。 寝っ転がったまま、顔だけこちらに向けている。 「こんなに遅くまで起きてたらいけないんだろ、 女って。 肌が荒れたら大変だもんな。」 ククク…と、愉快そうに笑う将貴。 本当、大好き。 由里香は優しく微笑むと、 自分から口付けした。 「?! どうしたんだ、急に?」 怪訝そうに尋ねる将貴。 ここで驚いて目を見開かないのが、 将貴らしいよね。 「なんでも無い! ねぇもう一緒に寝て良いでしょ?」 「ああ。」 将貴は観念したように笑った。 前へ |次へ |
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