《MUMEI》
交流会・食事会直前
「…なるほど」


食事会の会場


入学式が行われたイベントホールの中を見て、納得した


正しくは


そこにいる生徒の服装を見て、だけど


逆鬼ごっこ前はジャージだったのに、皆制服だし


髪型も女子(一部男子)の化粧も完璧に整ってる


本当に逆鬼ごっこやったとは思えない位だ


「俺と神澤も着替えた方がいいん、だよな?」


泥だらけのスニーカーは、履き替えたからいいけど


ジャージも微妙に汚れてるし


つーか、俺、汗臭くねーか?


思わず、臭いを確認する


すると


クンクン


「わ!? か、薫?」


何でお前まで俺の臭いかぐんだよ!


「大丈夫」

「そ、そっか?」

「ん」





これは、礼を言った方がいいんだろうか…?


「ちょっとそこの二人!早く着替えしなよね!」


「あ、…!?」


ろ、朗先輩


「何で私服?」

「僕のセンスが素晴らしいからって見とれて固まらない!

ほら、行くよ」

「え? あ!」

「大丈夫、俺も一緒」


こうして、何故か


朗先輩に右手を


薫に左手を捕まれながら、ステージ裏へと連行された

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