《MUMEI》

「あー、さっぱりした!」


下着一枚に首にタオルを巻いただけで、
将貴は由里香のいる部屋にに登場してきた。


「気持ち良かった?」


「ん?

ああ。」


将貴はベッドに腰掛けて、
わしゃわしゃと髪をタオルで拭いた。


水渋きが隣りで寝転がる由里香にかかる。


「ちょ、冷たっ!」


「おー、わりぃわりぃ。」


「悪いと思って無いでしょ!」


顔をこちらに向けて、
爽やかに微笑む将貴。


「もう!」


ふと由里香の目が将貴の上半身に向かう。


筋肉隆々とは言わないが、
適度についた胸筋や腹筋、背筋。


将貴ってこんなに逞しかったっけ?


いつも見ているはずなのに、
疑問を感じてしまう。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫