《MUMEI》 「あー、さっぱりした!」 下着一枚に首にタオルを巻いただけで、 将貴は由里香のいる部屋にに登場してきた。 「気持ち良かった?」 「ん? ああ。」 将貴はベッドに腰掛けて、 わしゃわしゃと髪をタオルで拭いた。 水渋きが隣りで寝転がる由里香にかかる。 「ちょ、冷たっ!」 「おー、わりぃわりぃ。」 「悪いと思って無いでしょ!」 顔をこちらに向けて、 爽やかに微笑む将貴。 「もう!」 ふと由里香の目が将貴の上半身に向かう。 筋肉隆々とは言わないが、 適度についた胸筋や腹筋、背筋。 将貴ってこんなに逞しかったっけ? いつも見ているはずなのに、 疑問を感じてしまう。 前へ |次へ |
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