《MUMEI》

翌日の月曜日

授業を終えた俺は
コンビニに寄ってから
寮に帰ったんだ

あれ?

ターニャ…

!奴ら、この前の!


ターニャの前に、この前の2人が立ってたんだ


翔太 「しつこいと、嫌われ るよ」

俺、そう言って

ターニャとそいつらの間に割って入ったんだ


ターニャが俺の背中で震えてた


何があったか知らないけど
わざわざ寮にまで来るんだ…

穏やかな話しじゃねーよな……


以前、俺が上級生にタコ殴りされた公園


寮にターニャを連れて帰るのが正解なんだろうけどさ
解決させなきゃ

コイツらまた、来るだろうしね…


まだ、明るいし

人通りも、有るしね


ターニャ、下を向いたままだった

怯えてるんだ…

翔太 「コイツら誰?」

「何か、悪意の塊に見える んだけど…」

「ぶっ飛ばしてOKな奴ら?」

そう、ターニャに聞いたんだ

ターニャ 「…」

黙って、下を向いたままのターニャ

翔太 「ここまで来る奴らだ ろ?」

「解決させなきゃ、また、 来るぜ」

「暇そうな顔した奴らだか らさ…」

俺、ターニャにそう言ったんだ

ターニャ 「…」

ターニャが何か言おうとしてたのに


おいおい、翔太君だっけか?

俺達そんなに暇じゃ無いんだよ

背の高い方の男が言ったんだ


この前の試験会場で偶然会ってね

渡したい物があって
わざわざ届けに来たって訳さ

眼鏡の男が言ったんだ


翔太 「ターニャは、君達を 嫌いみたいだぜ…」

そう、言った俺に


彼氏の翔太君だっけか?

俺達とターニャは深い関係なんだよ

ターニャ、翔太君に話すかい?

ターニャ次第だよ

どうする?


背の高い男が言ったんだ


ターニャ 「…」


返事しろよ、ターニャ

眼鏡男が言った


ターニャ 「…帰って…」

「もう、私の前に現れない で!」


感情的なターニャだった


翔太 「だってさ…」

「暇なのは解るけど」
「帰ったら?」

「もう、来るなってさ」

「日本語わかるかい?」


バカにするように言った俺に

眼鏡男が言ったんだ


舐めてもらっちゃ困るなぁ
日本の全国学力テストでも1000番以内に入ってる僕を
お前らみたいな学校の奴と……


と、話し出した眼鏡男に、面倒だから、俺

翔太 「俺、76位だったぜ 」

と、話しを切ったんだ


眼鏡を中指で直しながら
俺を見る
眼鏡男

そいつから出た言葉は

う、嘘つけぇ!!


何か、笑える


翔太 「俺よりバカなんだ… …」

見下して言った俺


背の高い男か
俺の前に出て来て


よう、彼氏さん

ターニャのバージンは、俺達がもらったんだよ

俺達のヤッタ後の女と仲良くしてろよ


俺達の精液まみれになった女とよ…


と、勝ち誇ったように言ったんだ


翔太 「なるほどね…」

「んで、また、ヤリたくて 、わざわざ来たんだ…」

「モテない男って、大変な んだね」


と、蔑むように、俺、言ったんだ

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