《MUMEI》
交流会・食事会直前4
「どういう意味だ」


たらしじゃねーし


「でもかっこいいよね。修治をお姫様抱っこしちゃうし」

「だよなー」

「…」


にこにこする相楽に


にやにやする聖


そして


かなり、不機嫌な修治が現れた


…あれ?


「皆は、制服なんだな」


榊原先輩も、制服だし


「私服は、生徒会役員と風紀委員長・副委員長

それに

無事に逃げ切った、高橋君だけだよ」

「へ? けど、俺、私服なんて持ってきて…」

「そうだっ!こんなのんびりしてる場合じゃなかった!」


びっくりした


急に朗先輩、叫ぶし


「そうですよ。僕達、それを言いに来たんです」

「双子も準備万全なのにーって、騒いでたぜっ!」

「伝えたなら、さっさと風紀の方に行け、聖」


そういえば、聖は風紀だったな


あまりにも馴染んでたから、忘れてた


「はいはい!修治をお姫様抱っこしたかっこいい誠が成瀬先輩口説くとこ見れたし!」

「「な!」」


俺と修治が声を上げると、聖は逃げるように走って行った


「さ、行くよ、誠!」

「ど、どこへ?」

「着替えだよ、着替え!あ、神澤は別の場所行ってよね」

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