《MUMEI》
交流会・食事会直前5
「嫌」


…何となく、言うと思ったぞ、薫


「仕方ないだろ。今回、僕達に与えられた着替えスペース狭いんだから」

「女優先だって、俺もコイツと順番で使ったしな」


共有じゃなくて、順番ってとこがこの二人らしいな


「役員の方々はいいですよ。僕等は、近くの教室だったから、会場準備もあるし、慌てましたよ」

「あー、悪い。俺、何もしないで」

「いいよ。早く着替えてくれば?

副会長がコーディネートしてくれるみたいだし」

「有難く思いなよね」

「はぁ」

「思わないの?」

「…思います」


って言わないと、殺されそうだな


…マジで


「よし、行くよ。バ会長と補佐達は、神澤足止めしてて」

「何だと!?」


命令されて会長が怒った


俺様だからな


「会長位しか、神澤足止め出来ないでしょ」

「そうですよ、会長様」

「まぁ、…そうだが。

仕方ねーな。

ここは任せろ、誠」


…何故、俺に言う


そして驚く位、単純だな、会長


「単純」


あ、薫、…正直過ぎ


「何だと!?テメー」


そこにタイミング良く、薫の衣装を持った皐月と和彦がやって来た

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