《MUMEI》
偽善者は嫌い
ターニャから聞いた話しでは

ケンという男と、あの眼鏡男は中学の同級生なんだって

この二人は、命令されて、ターニャに悪戯したんだって

その命令した奴が
1番悪い奴って事か…


俺が、あの二人をぶっ飛ばしちゃったから

きっと、そいつが出て来るんじゃないか

ターニャは、そう言ったんだ


そっか

俺、事を大きくしちゃったのかぁ


翔太 「わかった、」

「そいつを封じ込めないと ダメなんだね」

ターニャ 「…」


何かしら、コンタクトして来たら

俺が前面に出て

話してみるよ


そういう話しになったんだ

ターニャ、作り笑顔で

ありがとう


そう言ったんだ


何か

違和感を感じたんだ


………

何日も経たないうちに

ターニャに連絡が来たみたいだった


週末、呼び出されたんだ


ターニャと俺は

土曜の午後

でっかい公園に行ったんだ
渋谷にある
代々木公園

……何で、こんな場所に呼び出すんだろう?


寮からは、電車で30分ぐらいだけど…


言われた場所で待ってると
俺達の方に歩いて来る
男と女が居た


じっと、コッチを見ながら歩いて来るんだ


どう見ても、年上の二人だった


ターニャ 「来たわ…」

翔太 「…」


「久しぶりね、ターニャ」

派手な女がターニャに、そう、声を掛けたんだ

ターニャ 「アミさんまで来 るとは思わなかったわ…」

アミって、言うんだ…

綺麗だけど、派手な女だなぁ…

アミ 「タクマから、ターニ ャに、男が出来たって聞 いたからね」

「その子が彼氏?」

アミって女が俺をジロジロ見たんだ

なんか、感じ悪い女…


タクマ 「で、話しって何? 」

茶髪のタクマって男が、そう言ったんだ


ターニャ 「…わかるでしょ?」


タクマ 「…あいつらから話 しは聞いたさ…」

「けど、俺、関係なくね? 」

ターニャ 「そうでもないわ よね」

タクマ 「…逆恨みかぁ…」

「めんどくさい女だなぁ」


アミ 「まぁ、責任は、私か しらね…」

「どうしろっての?」


会話の意味がわからなかった

何か、話しが…


ターニャ 「しつこいのよ… 、あのバカ二人が…」

「かなり、迷惑なんだ…」


タクマ 「それは、俺達の知 る所じゃねーなぁ」


軽く、ニヤケながら言ったタクマって男


アミ 「自分で何とかしなさ いよ…」


アミって女が、そう言ったんだ


翔太 「タクマって言ったっ け?」

「アンタが、バカ二人に、 ターニャを悪戯させたっ ての、事実なの?」


タクマ 「目上に生意気な口 聞くなぁ」

翔太 「答えなよ…」


タクマ 「事実だよ」


軽く、そう言ったタクマだった


翔太 「ターニャは今も迷惑 してんだ…」

「アンタの、責任じゃない のか?」


タクマ 「…で?、何が言い たいんだ、お前…」


タクマが俺を冷ややかな目で見たんだ


アミ 「あの二人なら、もう 、何もしないんじゃない かしらね」

「貴方を怖がってたわよ」

「翔太、君、だっけ?」

アミって女がそう言った時だった


ターニャ 「翔太が、タクマ をやっつけるんだって…」

ターニャがそう言ったんだ

タクマ 「へぇ〜、…俺を… 、やっつける?…」


アミ 「…ターニャ、アンタ …」


ターニャ 「裏、行こうよ」
「目立つでしょ…」


タクマ 「…」

ヤレヤレって顔したタクマって男…

何か…変だよなぁ…

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