《MUMEI》

翔太 「…」

立たなきゃ…


タクマ 「…まだ、やんのか よ…」

翔太 「…」

俺、また、タクマに殴り掛かったんだ


簡単に、すっころばされた俺…


…立たなきゃ…


タクマ 「…止めとけって」

翔太 「…」


もう、一回

今度は、至近距離からだ


タクマの目の前まで
ふらふらと、行った俺


パシッ

俺の拳は

タクマに簡単に捕まれたんだ…


まだ、左手がある…


パシッ…


難なく、拳を捕まれた…

タクマ 「ウザスギだよ…」

「何なの、お前」


翔太 「…ぜぇ、ぜぇ…」

「ターニャ……、お前…」

言葉、出ないや…

なら、膝だ!


ゴン!

タクマ 「ぐっ…ぁ…」


タクマの股間に膝を入れた俺


タクマ 「…ガキィがぁ…」

「調子、こくなょなぁー! 」


あれ?……


音が…


目の前が真っ白になったんだ

……

目が覚めると

車の中だった…


アミ 「…気が付いたよ…」


タクマ 「…ったく…」


翔太 「…」

た、立たなきゃ…


タクマ 「寝てろって…」


翔太 「俺、まだ、立てる… …」

「まだ、負けて…」


タクマ 「わかったわかった 、翔太、お前の勝ちだよ …」

翔太 「…約束…守れ…ょ… …な…」


俺、また、頭がクラクラして…

言葉すら…出せない…


車はドコかに向かって、走ってるみたいだったんだ

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