《MUMEI》 「カテゴリーB冥府の番犬、ガルムか!」 灰色の体毛に炯炯と光る銀の目、吐き出すブレスは冷気を帯びている。 「カテゴリーBが当て馬とは俺もなめられたもんだな!」 瀧の周囲に黄金の羽が舞い、その一つ一つが、焔の刃となり、ガルム達に襲いかかる。 ―ギャウゥッ! 回避しきれなかった刃に傷を負ったガルムが悲鳴をあげる。 「もらった!」 すかさず距離をつめた瀧が焔をのせた蹴りをガルムの腹部に叩き込む。 ―グガゥッ! 鈍い悲鳴と体から煙を燻らせながら、一体のガルムが地面を転がった。 その様子を見て、他の二体は距離を取り、様子を伺う。その二体も先程の刃で手負いである。 「どうした?もう終わりか?」 嘲笑を浮かべる瀧に牙を向き、二体が同時に襲いかかった。 前へ |次へ |
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