《MUMEI》

《…この人間、食い終わルマデ待っテロ。オマエをさらうのは、ソノあとダ…》


ニタッと笑い、ぎこちない歩みで貴則に近付いて行く



「このやろぉ〜ッ!貴則に近付くんじゃないッッッ!!」


僕が腹の底から、ひねり出した大声は、化け物の動きを一瞬止めた


《スグ済むから大人シクしてロ…。オマエは、攻撃シナイ。傷ツケたら価値がサガル…》





「うるせぇ〜〜ッ!」


僕は、半ベソをかきながら駆け出した

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