《MUMEI》
クリスマス
産まれた子は好きな人の子じゃなかった・・・それにくわれ慣れない子育てで1ヶ月はおかしくなりそうだった。


でも産まれたからにはあたしの子。なによりも愛しい我が子。好きな人の子じゃないからって否定しちゃいけない、この子を守り育てていくのはあたししかいないって思ったら不思議と「母」になれた。


それからすぐ仕事を始めて昼夜関係なくがむしゃらに働いた。ヒデアキは子供を産んだあとすぐに会いにきてくれた。あたしは捨てられた悔しさからヒデアキの子じゃないことは言わなかった。
ヒデアキとまた付き合う事になり子供を産んで2ヶ月後また妊娠してしまった。あたしはなんてバカなんだろう。若さゆえとはいい避妊の方法くらい知ってるのに。ヒデアキは結婚なんて当然してくれない。1人で2人なんて育てられるわけがない。そうしてまた中絶をした。同じ過ちを繰り返したくなかったから中絶手術と同時にリングを入れた。


その年のクリスマス、ヒデアキはあたしが大好きな水族館に子供と一緒に連れて行ってくれると言った。毎日指折り数えて楽しみにしていた当日連絡が取れなくなった。クリスマスも終わり28日になって連絡がきた。もううんざりだった。何度裏切れば気がすむんだろう・・・・いいかげん目を覚まさなきゃ。そしてヒデアキと別れた。


本当に好きだったから泣いた。たくさん泣いた。こんな恋は2度とないと思ってた。

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫