《MUMEI》
タクマとアミ
新生活

大学生活かぁ

初めが感じんだよね


俺、雑誌を買いあさり

服を買ったんだ

それなりにお洒落しないとね

けど、あんまり派手でもね……

結局、店の人のいいなりに
ディスプレイのままのような買い方になったんだ

けど、店を雑誌で吟味したから

まぁ、悪くはないはず…


あっ、髪もなんとかしなきゃ


美容室がいいなぁ…

床屋さんは…お洒落じゃないしなぁ

けど…


まだ、人の視線が気になるんだ

口元を見られてる気がして…


ずいぶん良くなったけど…

予約して行ける美容室があったんだ

ここなら


若い男女に人気って書かれてたから

男も行けるんだよね?


美容室って、女子…専門ってイメージがあってさ…

なんか、敷居高いんだよね
……

受け付けをして
メンバーカードを発行してもらったんだ

予約してたから

すんなり案内してもらえた

隣の人との間に間仕切りがあって

落ち着く店だよね

この店なら

俺でも来れるな


シャンプーします
こちらへ


若い女の人に案内された


美容室って、何でシャンプーするのに席を移動するんだろ?


顔にガーゼを乗せられ
シャンプーされたんだけど
む、胸がたまに触れてる気が…する…


き、緊張するなぁ…


無事?

シャンプーを終え

席に戻ると

飲み物を聞かれたんだ

……

珈琲を飲みながら
待つこと少し

女性が来た

「いらっしゃいませ」
「本日担当する…」

「…翔太…君?」


翔太 「…えっ?…」

「あっ!」

鏡に写る女性は

アミさんだった


な、何で?!


アミ 「…本日は、どのよう に…」

翔太 「あっ…えっとぉ…」

「それなりに、お洒落に… …」

頭がパニクってた


アミさん、クスっと笑った
アミ 「任せてもらってよろ しいですか?」

翔太 「はぃ…」


アミさんに、髪を切られながら

アミ 「よかった…」

「死んじゃったかと…思っ たょ…」

小さな声でアミさんが言ったんだ


翔太 「生きてます…」

何が何やら、わからなくて
そんな返事をした俺に


アミ 「面会出来ないって聞 いたし」

「連絡も、取れなくなっち ゃったし…」

「ターニャーも、心配して たよ…」

翔太 「…」

ターニャーかぁ…

あの女、俺に嘘付いてまで、何したかったんだろ?


綺麗な薄い茶髪で

トップを軽くした髪になった

少しくせっ毛だから
髪が軽くウエーブしてるんだ

けど、それを生かして
自然な仕上がりになってた

アミ 「いかがですか?」

翔太 「…プロって凄いなぁ 」

アミ 「…連絡して」

メモを渡されたんだ

アミさんのアドレスが書かれてた

……

アミさん、美容師さんなんだなぁ

…連絡かぁ…

どうしよう?

まぁ、聞きたい事も、あるしね…


俺、アミさんにメールしたんだ

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫