《MUMEI》

良く、わからないまま
居酒屋を出たんだ

タクマ 「マジ?」

「翔太、東大生なの?」

翔太 「うん、受かったぉ」

酔っ払って
何かハイテンションな俺

アミ 「凄いわよね」

「翔太は何があってもめげ ないんだね」

翔太 「んな事無いぉ」

「ターニャーに責任押し付 ける気無いけどぉ」

「ちょっとムカついてるぉ 、俺、根暗だから仕返し しちゃるぉ」

タクマ 「根暗って…」

アミ 「根暗なの?」

翔太 「うん、俺、オタク系 だぉ」

アミ 「東大生って、オタク 多いみたいだしね…」

翔太 「知らない」

「まだ、学校言ってないも ん」

タクマさんに寄り掛かりながら

道を歩いてたんだ


タクマさん家にお邪魔したんだ

新居だった

タクマさんとアミさん、結婚したんだってさ


翔太 「おめでと」

「美男美女のカップルだね 、あっ、夫婦かぁ」

「かんぱーい」

アミ 「大丈夫?」

翔太 「うん、酔ってるけど 気分悪くないぉ」

アミ 「…ろれつ、変よ…」

翔太 「だいじょうぶだって ばぁ…」


タクマ 「ずっと、翔太が気 掛かりだったんだ」

「後遺症とか無いんだろ? 」

翔太 「顔がまがっちゃった ぉ」

「ほら、唇曲がってんの、 俺」

アミ 「頭も、縫った後あっ たよ」

翔太 「内出血を出したみた いだぉ」

タクマ 「俺の、せいだ…」

翔太 「違うぉ」

「前に黒人さんと喧嘩した 時からだぉ」

アミ 「黒人さん?」

翔太 「うん、スゲーの」

「腕が俺の足より太てーの 」

酔っ払いながら、身体をふらふらさせ

人事みたいに話してたんだ

誰か来たみたいだ

アミさんが玄関に行ったんだ

タクマ 「翔太…」

翔太 「な、何?」

タクマさんが俺に抱き着いたんだ

翔太 「俺、男とは、嫌だな ぁ…」

タクマ 「アホ!」

「……回復して、ホント、 よかった……よかった…」
タクマさん、涙溜めてた


アミ 「ターニャ、来たわよ 」

ターニャ?


ターニャ 「…元気?」

ターニャ、 金髪の髪が 短くなってた

肩よりちょっと長いぐらいで
ストレートで

…相変わらず、綺麗だなぁ…

ターニャ 「…何?…」

見取れてた俺にターニャが言ったんだ

ターニャー 「文句有るなら 言いなさいよ!」


アミ 「ターニャ!」

「説明して!」

「全部チグハグよ…」

「翔太に、謝る事、無いの ?」

ターニャ 「…」


タクマ 「まぁ、座れよ」

「俺も、事実を知りたい」

ターニャ 「…」

ターニャが座ったんだ

俺の隣に…

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