《MUMEI》

アミ 「翔太が入院して」

「面会も行けなくて」

「ターニャ、ずっとふさぎ 込んでたんだよ」

「今日だって、翔太が居る って言ったら、すっ飛ん で来たじゃない」

ターニャ 「死なれてたら、 後味悪すぎだからよ」

アミ 「へ〜ぇ」

「わざわざ着替えて?」

「お洒落して来るの?」

「生きてるってわかったら 、じゅうぶんじゃない」

「来なくたって…」

ターニャ 「…」


タクマ 「だね…」

「パメラ、だっけ?」

「アメリカ人の?」

「わざわざ連絡してたもん なぁ、翔太の連絡先知り たがってさ」

ターニャ 「パメラは、今も 、友達なの」

「話しのついでに、聞いた だけ…」

アミ 「じゃぁ、何しに来た のよ?」

「めかし込んで」

ターニャ 「うるさいなぁ… 」

「やっぱ…謝らなくっちゃ って…思っただけよ…」


翔太 「いいよ、そんなの」

「俺が勝手にした事だしさ …」

「じゃぁ帰ります」

「ごちそう様でしたぁ」

……

タクマさん家を出た

ふらふらしながら

酔っ払うって、気持ちいいなぁ


タクシーで帰ろう

ふらふらだし


大通りで、タクシーを止めた時だった

ターニャが居たんだ

ターニャ 「送って行くよ… アミに言われたから」

翔太 「大丈夫だょ…」


運転手 「乗らないんですか ?」

機嫌悪そうに、運転手さんに聞かれた

翔太 「あっ、乗りますょ」

ターニャも乗って来たんだ

ターニャー 「私が払うから 、行き先、言いなよ」

翔太 「…」

何だかなぁ…


無言のままタクシーに、揺られてた

何か、気持ち悪い…


何とか、吐かずに着いたんだけど

ターニャ 「ちょっとぉ、し っかりしてよ!」

ターニャに、お金まで払わせて

俺、ふらふらとタクシーから降りたんだ


気持ち悪い…

ゲップが出る…


ターニャ 「何階?」

ターニャに腕を捕まれたんだ

翔太 「…32階…」

ターニャ 「…ったくぅ…鍵 は?」

「エントランス開けてよ」

翔太 「…うん…」

ふらふらしながら
ポケットから、鍵を出したんだ


エントランスの、オートロックを開けて

また、中に、オートロックの扉が有るんだ


それも開けて

何とかエレベーターホールに


高層階用のエレベーターを待ってる時

ターニャーに抱えられながら

なんか、いい匂いだなぁ

なんて思ってたんだ


ターニャの胸が腕にあたってる

あは、柔らかいなぁ…


うっ…気を抜くと

吐きそうに…なる…


ターニャ 「弱いならお酒な んか飲まなきゃいいのに …」

「ほら、しっかり歩いて」

ターニャに連れられ
エレベーターに乗ったんだ
俺…頭がクラクラしてた

……

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