《MUMEI》

ターニャ 「やっぱ、やっち ゃったと思ってたんだぁ ?」

翔太 「…?」

ターニャ 「バカでしょ?翔 太ぁ」

「私の股間で爆睡してたわ よ…」

翔太 「えっ?…」

ターニャ 「爆睡しながら嘔 吐したのよ…」

「ブランドよ…」

「洗ったけど…」

「…ね、貴方、最低でしょ ?」

翔太 「…」


な、なんだぁ…やってなかったんだぁ


ターニャ 「何、ホッとして るのよ…」

「下着脱がせていじくった のは事実でしょ!」

翔太 「う、うん…」

ターニャ 「約束は守もって よね!」

翔太 「うん…」

ターニャ 「…」


変な事になったなぁ…

ターニャ、何考えてんだろ?

パーカーの下は、下着姿のターニャ

時折、パーカーを下に引っ張ってた

下着が見えないようにしてんだろうなぁ…

だいたい、そんな格好のまま
男と密室に居たら…

ダメじゃんか…


翔太 「ターニャ、彼氏、作 らないの?」

ターニャ 「…何で?」

翔太 「いや…その…」

「俺が彼氏って事になって ると…」

ターニャ 「つまらない男な んて要らないよ」

「いいよられても、迷惑な だけ…」

翔太 「…そう…」

ターニャ 「…」

会話が続かないゃ…

気まずいなぁ、なんか…

……

昼過ぎに、ターニャが帰るまで

変にドキドキしてた俺


確かに酔ってたけど

ターニャの下着脱がせた時
俺の手を押さえてたターニャの手…

力、抜いたよなぁ…


俺が、酔っ払ってなかったら…

もしかして…


…止めよう、考えるの…

ふぅ…

なんか、スゲー疲れたなぁ……

部屋の片付けをして気付いたんだ

ごみ箱に捨てられてる
ビニール袋

俺が嘔吐したのを、ターニャ、綺麗に掃除してくれたんだ…

……

なんとも言えない、不思議な感じがした

何だろう

上手く表現出来ない
この、気持ち…



止めよう…考えるの

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