《MUMEI》 大学生活が始まった 相変わらず、人付き合いが下手な俺 友人らしき友人は出来なかったんだ 教習所でも、いつも一人 みんな、どうやって仲良くなってるんだろう? …… ターニャから連絡が来て 高校の時の仲間と集まるんだって 俺にも参加しろって… ターニャの彼氏役として… めんどくさいなぁ… 俺、断ったんだけど ターニャがブウブウ文句言ったんだ …… 約束はしたけどさ… …行きたくないんだよなぁ… …… それなにりお洒落して 行ったんだ ターニャと待ち合わせして… 洒落たレストランだった お酒かぁ… なんか懲り懲りなんだけどなぁ… ワイン、美味いかぁ? 渋いだけなんだけど 適当に話しを合わせてるだけの俺だった 話題は、俺とターニャの事になったんだ 適当に、嘘を並べてた 疲れるよね、こういうのって 俺、全員を知ってるわけじゃないしね 3年から来た生徒は、 俺、知らないから 中に一人、あからさまに、俺に絡んで来る男が居たんだ ターニャと同じロシア人… きっとターニャに気があるんだね かなり、悪態付かれたけど、気にしないようにしてたんだ 店の外に出ても なかなか帰れなくて 話してたんだ その時、その男か言ったんだ 翔太、顔、歪んでるね 喧嘩の後遺症かい? って きっと、みんな気付いてたはず ただ、口に出さなかっただけだよ… 空気が一気に重くなった 誰も、言葉を発しなかったんだ けど その男は、言葉をつづけたんだ 醜い顔になったんだね と 何か言い返したかったけど …言葉が出なかった… 自分でも、そう思ってるから… 1番、触れられたくなかった事… ターニャ 「…」 パシーン! ターニャがその男を平手打ちしたんだ ターニャ 「醜いのは貴方の 心よ…」 ビックリした ターニャが、そんな行動をとるなんて 本当の事を言っただけ とか、その男は、まだ、何か言ってたけど ターニャ 「二度と私の前に 顔出さないで」 と、ターニャが怒鳴ったんだ 人前で、叩かれるなんて と、男は、まだ言ってた 周りの人達からもブーイングが飛び出してたけど ターニャが ターニャ 「彼氏をバカにさ れて黙ってるほど、お人 よしじゃないわよ!」 「消えて!」 凄い、感情的になって、ターニャが怒鳴ったんだ ロシア人の男は、帰って行った みんなが俺に気を使ってた 翔太 「醜いかぁ…」 「そうだよね…」 「醜いよな」 「せっかく楽しい雰囲気だ ったのに、何か、ごめん ね…」 そう言って 俺、みんなに背を向けて、歩きだしたんだ ターニャが隣に来た ターニャ 「…」 翔太 「…」 …… だから…会いたくなかったんだ…誰にも… …醜いか… 顔は、人を表すって マリアさん言ってたよなぁ 俺、醜いんだ… …そうかも、知れないなぁ …… 前へ |次へ |
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