《MUMEI》

ターニャをチラッと見た

やっぱ美人だよなぁ…


鼻が高くて、目がクリッとしてて

なのに、優しい顔に見えるのは

輪郭が少女のように、幼い曲線をしてるからだ

頬なんか、凄く優しげで…
…睫毛…長いんだなぁ…

つけまつげかなぁ?…

ターニャ 「翔太、前見て… 危ない!」

翔太 「うわぁ…」

車間距離が詰まってた

タクマさんに突っ込む所だったぁ

ターニャ 「…大丈夫?…」

「私、生きて帰れる?」

翔太 「うん、たぶん…」

ターニャ 「ちょっとぉ…」
「しっかり運転してよね」

翔太 「はぃ…」

……

無事、到着

俺、もう、くたくただったんだ

綺麗な海の家だった

着替えて、パラソルやら何やら借りて

よさ気な場所にセットしたんだ

まだ、朝8時過ぎ

なのにビーチはわりと混んでたんだ


女性達が着替えて来た

やっぱ目を引くんだなぁ

周りの人達が
アミさんとターニャを見てる

クオーターと外人

しかも二人とも美形

彼女連れの男まで見てたよ……


翔太 「あっ…タクマさん、 …大変、ナンパされてる よ」

若い男二人が猛ダッシュで、アミさんとターニャに走り寄って来て

何か声掛けてるんだ

タクマ 「ほっとけよ…」

「いつもの事だよ…」

翔太 「…」

そうなの?…

そういうもんなんだぁ…

軽い、カルチャーショックだった


アミ 「お待たせ」

タクマ 「よし、じゃぁ飲も うぜ」

タクマさんがクーラーボックスからビールを出したんだ

翔太 「…車でしょ…」

タクマ 「だから、早い時間 に飲まなきゃ」

「汗で流れ出ないだろ」


そこまでして、飲むんですか?…

全員ビールで乾杯

タクマ 「くぅっ、美味ぇ! 」

タクマさん、美味そうに飲むなぁ

ターニャ 「翔太、ほどほど にしてよ…」

「アンタ、弱いんだから… …」

翔太 「はい…」

アミ 「ぷっ…」

「ターニャのパンツ脱がせ といて寝ちゃったんだっ てね」

タクマ 「翔太、女に不自由 してねーからだろ?」

ターニャ 「…その話し、し ないって言ったわよね」

アミ 「はーい…」

翔太 「…」

気まずくなっちゃったょ…
……

海風が、優しく髪を撫でてたんだ

ターニャの金髪が泳いでた
アミ 「見取れてると事故る わよ」

翔太 「う、うん…」

タクマ 「また、見取れてた のかぁ?」

「俺に、オカマ掘るなよな …」

バ、バレテたのね…

アミ 「あーあー、どいつも こいつも、ターニャばっ か見て…おもしくない…」
アミさんがTシャツを脱いだんだ

膝丈までのパンツも脱いだ
ビ、ビキニだぁ…


胸の膨らみが、モロ見えてる…


あっ…周りの男達…みんな見てるような…

アミ 「…よし、これで良い のよ」

「人妻だって、まだまだね 」

タクマ 「あれ、ターニャは ?」

ターニャ 「えっ?私も?」

タクマ 「海に来て、水着に ならなくてどーすんの…」
ターニャ 「…何か、周りの 視線が…」

タクマ 「翔太が期待してる よ…」

ターニャ 「翔太、エロいん だもん…」

翔太 「…」

ごめんなさい…

言葉に出さずにあやまったんだ

ターニャから、視線を外して、ビールを飲んだんだ

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