《MUMEI》

タクマ 「アミも仕事持って るからなぁ」

「中々、中出し、させてく れねーんだよなぁ」

露骨な言い方に、俺、赤面しそうになっちゃったんだ

アミ 「そう、考えてくれる なら、スキン使ってよ」

タクマ 「俺、生、好き」

「翔太もだろ?」

翔太 「うん」

思わず返事しちゃった!

ターニャ 「…」

あっ、引いてる…

翔太 「中生…ビールでしょ ?」

アミ 「…翔太君、ムリよ… …」

タクマ 「中生ジョッキかぁ 、漢字で書くと、中、生 、かぁ…」

翔太 「あっ……」

何だろ、この人達…

俺をからかってんのかなぁ?

ターニャ 「昼間っから下ネ タ止め!」

アミ 「ターニャが約束守ら ないからじゃない」

ターニャ 「だってぇ…」

アミ 「あのねぇ、今日だっ て…」

ターニャ 「ストップ、言わ ない…」

「あっ!!」

アミさんとターニャが急に立ち上がるから

アミさん、バランス崩してターニャを押すような格好で

ターニャが、海に

ジャバーーン…


タクマ 「あーぁ、アミ、何 やってんだ…」

アミ 「ターニャ!」

「タクマ、飛び込んで!」

タクマ 「へ?」

アミ 「ターニャ、泳げない の!」

翔太 「!…」

ザバーン!

俺、飛び込んだんだ

足付かない深さだ

ターニャがもがいてる

確か、背後から、身体を抱えないと
一緒に溺れるって…

ターニャの腕を抱えたんだ
翔太 「大丈夫、暴れないで 、身体の力抜けば浮くか ら」

ぐぼぼっ…

翔太 「ターニャ、暴れちゃ …」

ターニャの背後から抱えたんだけど

ターニャ、パニクって

俺にしがみついて来たんだ
身体が沈んで行く

このままじゃ、俺達

く、苦しい、息が…


んなろぅ、負けるかぁ!

右手と右足が自由だった

ターニャを抱え、必死でボートのそばへと泳いだ…

もうちょっとだぁ!


パシッ!

ごっつい腕が、俺の手を掴んだんだ

タクマさんだ

タクマ 「大丈夫かぁ!」

翔太 「ターニャを!」

「げほげほ…」


ターニャ、パニック起こしてたけど

無事だった

……

まだ来たばかりだったけど、帰る事にしたんだ

ターニャ、顔、真っ青だったから

……

帰りの車の中

ターニャ、元気なかったんだ

……

あまり、話さなかった…


けど、大事にならなくてよかったよ

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