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《MUMEI》 タクマ ｢なぁ、翔太ぁ｣ ｢お前、今、好きな女いる の？｣ 翔太 ｢へ？…｣ タクマ ｢心の人が居るんだ ろ？｣ ｢昔の事だけど、パメラっ て子が言ってたんだって ？｣ ｢パメラは、ターニャだと 思ってたらしいけど…｣ ｢誰？、どんな女？｣ ｢美人か？｣ 翔太 ｢…どしたの？｣ ｢急に…｣ パシン？ アミ ｢…ターニャ｣ アミさんがターニャの脚を叩いたんだ ターニャ ｢翔太、今、彼女 居るの？｣ 翔太 ｢…居ないよ…｣ ｢ちょっと前に、別れた｣ タクマ ｢好きだった女か？ ｣ 翔太 ｢…うん…｣ ｢見合い、するんだってさ …｣ アミ ｢年上？｣ 翔太 ｢うん…３っつ、上｣ アミ ｢早い見合いねぇ…訳 ありかな…｣ 翔太 ｢わけあり？｣ アミ ｢政略結婚とかさ、ま だハタチちょっとでしょ ？｣ タクマ ｢んな、話しは後だ …ターニャ…｣ ターニャ ｢…翔太、私ね｣ ｢もし、…あの…｣ ｢…好き、なの…翔太を… …｣ 翔太 ｢…えっ？…｣ ターニャ ｢エッチとか…ま だ、怖くて…｣ ｢…ヤレない、女に、用無 い、よね…｣ アミ ｢そうじゃないでしょ …ターニャ…｣ アミさんが小声で言ったんだ 翔太 ｢真面目な話し？｣ ｢俺をからかう、ドッキリ ？｣ ターニャ ｢本気よ…｣ ｢…あんなに、色々あって …今更何って…｣ ｢言われちゃうけど…｣ ｢…翔太を、好きなの…｣ そう言って、ターニャ、泣き出しちゃったんだ アミさんがターニャを抱きしめた アミ ｢ターニャね、強がっ てたけどね…｣ ｢かなり、マジよ…｣ ｢明るくて、社交的な、パ メラには勝てない…｣ ｢翔太には、心の人が居る って…｣ ｢ターニャ、泣いてたの… …｣ ｢私が言うの、変だけどね｣ ｢ターニャ、ホント、いい 子だよ｣ ｢翔太、外人とか、偏見無 いでしょ｣ ｢…ターニャ、中身は日本 人だけどね…｣ ｢色々と、外見で傷つくん だ…｣ ｢私も、クオーターだから 、ちょっと、わかるんだ｣ ｢…｣ 翔太 ｢俺、別れたばっかり だし…｣ タクマ ｢まぁ、後は二人っ きりではなせよ｣ ｢アミ、帰るぜ｣ アミ ｢うん…｣ ｢ターニャ、しっかり話す のよ｣ ｢悔い、無いようにね｣ ターニャ ｢…｣ 翔太 ｢タクマさん、酔っ払 ってるでしょ、車…｣ タクマ ｢置いてくよ｣ ｢明日取りに来るよ｣ アミ ｢じゃぁね、｣ …… あっ…行っちゃたぁ… 前へ |次へ |
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