《MUMEI》

化け物は、急に落ち着きをなくし尋常ではないほど慌て始めた


《クソォ…オマエが大人シクしなイからダァァァァッ!!》


訳がわからない

急にキレられても困る



《囲マレた…逃げ道モない…どうすれバ…》


囲まれた?


化け物は、四方八方をキョロキョロと見回している…


やがて、僕の方を向き、何かを思い付いたかのようにニタァと笑う

何度見ても気持ち悪い笑顔だ…


こいつの考えは、手にとるようにわかる

当初の予定通り、僕を人質にする気だ…


そして、そのまま盾にして逃げるのだろう


再び、やつの舌がうねり始める

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫