《MUMEI》
おわったら、はじめよう   
例えば、私たちの世界以外に別の世界があるとしよう。

想像することだったら簡単でしょう?

 あなたの今想像したその世界は、きっとどこかで存在していることでしょう。

 世界は、想像した人の分だけ存在します。

 世界は、想像した分だけそこに存在します。

 これは、その多くの中の一つにすぎない世界の物語。

 いつかに人が想像した世界の物語。

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 恨みや、妬みが形になって具現化する世界

 [サン・ラノワ]

そこでは、一見平和で溢れた世界が広がる理想の世界。

 しかし、その世界の人々を脅かすものも確かにあった。

  [オーダ]

人の闇が具現化したものだ。

心は、無く。

ただ人を襲う。

意志がないから、悪意の対象も分からないまま片っ端から人の命をさらうのだ。

 オーダを消滅させられるのは、[マリアの羽]と呼ばれる武器と、それを扱う[クラージマン]と呼ばれる者のみ。

しかし、神聖なるその武器は邪を滅する事はできるも防ぐことはない。

防げばたちまち灰になり汚れることになる。

その為、人が必要とするのはパートナーである。それも、異形でなけば・・・。

さて、これぐらいにしてそろそろ始めようか。

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