《MUMEI》

ターニャ 「アミ…私、ムリ …」

ずっと黙ってたターニャが、急にそう言ったんだ

アミ 「うん…」

ターニャ 「迷惑なら、私と 縁切って…」

アミ 「嫌よ」

「私はターニャと仲良くし ていたいから」

ターニャ 「…そう言ってく れるのは、嬉しいけど…」
アミ 「もう、決めた事」

「蒸し返さないでね」

……

送ってくれた
タクマさん達を見送って
家にもどった、俺とターニャ

ターニャ、窓から外を眺めてたんだ

……

暫くして、ターニャが言ったんだ

ターニャ 「アミね…」

「結婚式、あげなかったん だ」

「友人達とパーティーした だけなの」

「…私も、両親も、行かな いって言ったからかも…」
翔太 「…」

ターニャ 「…」

ターニャが俺を見たんだ


翔太 「選んだのはアミさん だよ」

「タクマさんにも、アミさ んが話して、理解しても らったんだろうね」

「結婚て、本人達だけじゃ 無い、色んな事、あるだ ろうけど…」

「決めたのは、アミさんな んだ…」

「気にするななんて言わな いよ」

「ターニャは、気にしなく ちゃダメなんだ」

「だから、アミさんと、タ クマさんが幸せになるよ うに」

「何か、俺達に出来る事を 探そうよ」

「今は、何も思いつかない んだけど」
「きっと何か出来る事が有 ると思うんだ」


ターニャ 「俺達?」

翔太 「うん、」
「ターニャと俺でね」

ターニャ 「翔太…」

翔太 「関係無いとか言うな よ」

「ターニャの事は、俺の事 でもあるんだから」

ターニャ 「翔太…」

ターニャがしがみついて来たんだ

泣いてる?

俺、そっとターニャを抱きしめてたんだ

……

ターニャの携帯電話が鳴ったんだ

ターニャ 「アミ?」

ターニャが電話に出た

ターニャ 「……えっ?!」

……

アミさんの弟が、怪我したんだって

ケンに殴られたらしい

ケン、アミさんの弟の眼鏡君と一緒に
ターニャに悪さした奴だ

父方の親戚なんだってさ…

ケンが俺を呼んでるんだって

ターニャのムービーを、
ネットに流されたくなきゃ、俺に来いって…


アミさんの弟は
ケンが持ってるムービーを消去しようとしたらしい

それで、喧嘩になったみたいなんだって…

で、俺に何の用なんだろ?

翔太 「行ってくるよ」
「ターニャ、待ってて」

ターニャ 「私も行く」

翔太 「……ダメ」

ターニャ 「嫌、行くからね !」

翔太 「ターニャ、冷静に考 えて…」

「ターニャ、目当てかも、 知れないんだよ…」

ターニャ 「何も出来ないよ 、あんな奴に」

「翔太が私を心配してくれ るの、わかるよ」

「私も同じ、」

「翔太が心配なの…」

翔太 「………行こう」

ターニャ 「うん」

ターニャと車に乗り込んだんだ

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