《MUMEI》

ターニャ 「ハッキリ言うよ 、やられてないからね!」
「嘘じゃないよ」

「…その、つもりだったの は、ホントだけど…」

翔太 「…うん」

「全部、話して」

「細かく、全部」

ターニャ 「細かく?…」

翔太 「昔の事だけど…」

「俺と、こうなる前の話し だけど…」

「…わかってるんだけど… ……」

ターニャ 「…うん」

翔太 「……」

………

ターニャ 「目をつむってれ ば、直ぐ終わる…」

「これさえ我慢すれば…」

「そう、思ったの」

「両親の、立場もあってね 、私、何も言えなかった んだ…」

「私の両親ね、日本に逃げ て来たの」

「犯罪者とかじゃないよ」

「向こうで暮らせない訳が あって…」

「だから、私も、周りに嫌 われないようにしなくち ゃって…」

「嫌でも、愛想笑いしてた り…」

「だから、アミにも嫌われ てたんだ…」

「……話し、逸れちゃった ね」

ターニャが、また、膝を抱えたんだ


ターニャ 「触られて、指 入れられた…」

「凄く、痛かった」

「何で濡れないんだよとか 、文句言ってた」

「アソコ、臭いって言い ながら、舐めてたよ…」

「外人だから、お尻も出来 るんだろ、とか言って」

「後ろに指入れようとして た…」

「キモい変態だって思った から、そう言ったの」

「そしたら、キレて…」

「口でヤレとか言って、変 な物、出してくるから…」
「思いっきり蹴って、逃 げ出したんだ」

「……」

「部屋から飛び出たら」
「アミの弟が居たの…」

「…見てたんだ…」

「私が犯されるとこ、見る つもりだったんだ…」

「…我慢出来なかった」

「こんな場所に居たくない って、…お母さんに、全 部話したんだ…」

「……」

翔太 「お母さん、何て言っ てた?」

ターニャ 「…我慢する事無 いって…」

「私が勝手に我慢してただ けなのに…」

「お母さん、泣きながら、 私に謝るの…」

「…それも、辛かったな… …」

翔太 「…」

ターニャ 「ホントだよ」

「セックスしてないよ」

「信じて…」

翔太 「キスは?」

ターニャ 「するわけないじ ゃない!」

翔太 「おっぱいは?」

ターニャ 「…脱いだの…下 …だけだよ…」

翔太 「そっか…」

ターニャ 「……」

翔太 「…」

ターニャ 「な、何か言って よ…」

「嫌いになったなら、そう 言って…」

翔太 「何で嫌うの?」

「ターニャが犯されてよう が、援交してようが、関 係ないよ」

「俺、今のターニャが好き だから」

ターニャ 「援交なんてして ません!」

翔太 「例えだょ…」

ターニャ 「…ホントに?」

「私、翔太の側に居ていい の?」

翔太 「居てくれなきゃ嫌だ !」

ターニャ 「…うん」

「嘘付いて…ごめん、なさ い…」

俺、ターニャを抱きしめたんだ

翔太 「嘘じゃないよ」

「言えなかったダケでしょ ?」

ターニャ 「翔太ぁ…」

俺、ターニャの髪を撫でてたんだ

ターニャが、俺の胸に甘えてた

……

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