《MUMEI》
4月の空
「空だ・・・?」
「う、こ、ここは・・・?」
???
起きたか、若人よ。
僕が目を開けると、目の前には、男の人が2人いた
1人目は、若くて、半袖に半ズボンを着ていて、ガッチリした体型の人だ。
2人目は、年寄りのじい様で、Tシャツ、半ズボンに、ぞうりをはいている。
「大丈夫か、おまえさん」
年寄りのじい様が、心配そうに僕の顔を覗き込んだ。
「はい、なんとか・・・」
「そうか、それはよかった、ところで名前は、なんて言うじゃ?」
「名前は、咲音 飛憂雅です」
すると、若い男の人が聞いてきた。
「君はどこから、来たんだ、ずいぶんと、都会から、来た名前だけど」
「え、来た所ですか。えっと・・・たしか・・・だめだ思い出せない。」     僕は、無理矢理思い出そうとしたが、無理だった。   僕は、自分の記憶なのに思い出せない。
「くそ・・・。」
僕は、涙を流していた。でも頭のどこかには記憶があるのだろうか。
いきなり、女の人が出て来た。女の人はロングヘアーで髪がとてもサラサラしている。体は、とても細く、足もとても細くて、スタイル抜群だった。
女の人は首を傾げながら聞いてきた。
「あー、ん?誰」
女の人は僕の顔を見ていた。

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