《MUMEI》

ターニャ 「…怒った?」

翔太 「…ううん」

ターニャが俺を脱がせて来たんだ

ターニャ 「翔太の、性癖な んだよね…」

「…ねぇ、もう少し、待っ て…」

「今は、普通に愛されたい の」

ターニャ、そう言ったんだ
普通に…

……やっぱ、ノーマルじゃないって、
ターニャは思ってるんだ…

ターニャ 「悲しい顔しない でょ…」

翔太 「べ、べつに…」

ターニャ 「アナルセックス したいんでしょ?」
「わかってる」

「させないなんて言わない から…」

翔太 「だって、…ターニャ 、アブノーマルだって、 思ってるんでしょ?」

ターニャ 「うん、思ってる 、変態行為だって思って るよ」

そう言って、ターニャ
俺を真っ直ぐ見たんだ


翔太 「…」

ターニャ 「女に愛情なんか 無い 、遊び男が」
「刺激と欲求を満たすだけ でする、行為…」

翔太 「違うょ、俺は…」

ターニャ 「だと思ってたん だ」


翔太 「…」

ターニャ 「あっ…翔太、泣 きそう…」

翔太 「俺…そんな気持ちじゃ… 」
ターニャ 「わかってるょ」

「私、翔太に大事にされて るって、思ってるよ」

ターニャ、そう言って
俺に寄り添って来たんだ


ターニャ 「だから、私も変 態になる 、翔太の性欲、 全部、受け止めてあげる」

「けど、もう少し待って」

「けっこう、勇気いる、行 為だよ…私には…」


翔太 「…うん…」

「ターニャが嫌なら、俺、 別に…」

ターニャ 「しなくてもいい の?」

翔太 「…うん、いいよ」

ターニャ 「…」

ターニャが、俺を押し倒したんだ

ターニャが何か言おうとしたときだった


俺と、ターニャの携帯電話が同時に鳴ったんだ

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