《MUMEI》

少し、間をおいてから
アミさんが話したんだ

アミ 「いいか、…」

「ターニャと翔太だし、」

「話すわ」


「私、今は、タクマだけよ 、…昔は色々あったけど ……」

「セックスを拒んだ理由は 二つ」

「次の日、仕事キツイんだ …」

「ハードなのよ…」

「もう一つは…」

「ホントに私を好きか、試 したかった…」

「ターニャから聞いたの」

「翔太は、凄く、我慢して くれるんだって」

「大切にされてるって実感 、感じるんだって…」

「…私達…始まりが身体か らだもんね…」

「確かに、タクマとは、身 体の相性、良いと思うよ」
「けど…」

「…セックスだけの繋がり じゃぁね…」


タクマ 「…」

「そう、思ってたのか?」

アミ 「…不安だょ…」

タクマ 「……」

「俺が悪いんだ…」

「籍、入れれば、アミの不 安は無くなるって、思っ てた…」

ターニャ 「女って、そんな 簡単じゃ、ないょ」

タクマ 「…」

ターニャ 「よく、話し合っ てみたら」

アミ 「風俗かぁ…」

「けど、寝たんだよね?」

「ねぇ、タクマ」

「私が、誰かと寝たら、ど う思う?」

「女だって性欲あるんだよ ?」

「タクマは、平気?」

タクマ 「……すまない…」

「いいわけだけど」

「眠れないし、イライラし ちまって…」

アミ 「自分で処理しなよ… 」

タクマ 「…」

アミさん、怒ると恐いね

シゴク手つきしながら、そう言ったんだ

アミ 「…保留よ…」

「しばらく考えさせて」

タクマ 「どうしたら、許し てくれる?」

アミ 「それを考えるから、 待ってなって言ってんの」
「許せなかったら、終わり ね…」

タクマ 「……」

凄い事になっちゃったぁ

どうしよう…


アミさん、泊まってく事になったんだ

タクマさん

一人で帰って行ったんだ

俺、見送りに、駐車場まで行ったんだけど

タクマ 「アミ、頼むな」

と、寂しそうに言った
タクマさんだった

……

部屋に戻ると、アミさんとターニャ、お酒飲んでたんだ

俺、洗い物とかして

何気に話しを聞いてたんだけど

……

アミ 「ターニャ、翔太とど うなの?」

「セックス、不安だったん でしょ?」

ターニャ 「……うん」

「やっちゃえば、なんて事 、なかったょ」

アミ 「男性恐怖症、治った の?」

ターニャ 「…そうでも無い かなぁ…」

「翔太とタクマは、平気な んだけどね…」

アミ 「タクマかぁ…」

「あいつ、スケベ過ぎなん だよ!」

「長いんだもん…」

「始まるとさ…」

「休日も、合わないから、 仕方ないんだけどね」

「ねぇ、ターニャ」

「ターニャは不安無いの? 」

ターニャ 「不安?」

アミ 「翔太が、他の女と、 とかさ…」

ターニャ 「…」

ターニャと目が合っちゃった

ターニャ 「無いって言った ら、嘘よね」

「だから、強引に同棲した んだもん」

アミ 「ターニャから言った の?」

ターニャ 「…行動で示した だけ」

「翔太、何も言わないって いうか」

「翔太も、一緒に暮らすつ もりだったのかなぁ?…」
「自然と、そうなったんだ …」

「お父さんは、プンプンに 怒ってるみたいだけどね」
「何も、言わさないよ」
「お父さんなんかに…」

……

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