《MUMEI》

翌日、体調悪かったけど、休むわけにいかないし

頑張らなくっちゃ


午後になって、気分は最悪だった

何度かトイレで嘔吐しちゃったんだ…


もう少し

もう少しでセールが終わる
タクマさんが勝負かけてるんだ

頑張らなきゃ…

……

高崎 「何、サボってんだよ 翔太!」

翔太 「すんません、直ぐや ります」

そう、返事したんだけど、クラクラしちゃって…

高崎 「てめぇ、やる気あん のかぁ!」

翔太 「すいません…やりま す…」

高崎 「うちは他所より時給 良いんだよ」

「金が欲しけりゃ働け!」

「サボるな!」

「貧乏学生がぁ!!」

「外人女と遊んでる暇あっ たら働け!ボケ!」

……

作業してても、
身体が思うように、動かなかったんだ

けど、頑張らなくっちゃ…

ターニャ 「翔太、」

「少し休んで」


翔太 「あれ?…ターニャ? …」

ターニャ 「手伝いに来たよ 、大丈夫?…翔太…」

「アミも、直ぐ来るって」

高崎 「ターニャさん、こっ ち、お願いね」

ターニャ 「はい」

「翔太、事務所で休憩して 」

翔太 「うん…」

ターニャ、アミさんも……
そっかぁ、アミさん、何だかんだ言っても、タクマさんを心配してるんだな

?……アミさん、仕事…

そっか、今日、月曜日だ…
廻らない頭で、そんな事を考えながら

俺、頭から水浴びて
顔洗ったんだ


俺だけヘバッテらんないよな

事務所の脇を通った時
高崎とターニャが揉めてたんだ

ターニャ 「何で、ここで着 替えなきゃならないんで すか?」

高崎 「決まりなんだよ」

「だいたい、使えない彼氏 の代わりに来たんだろ?

「誠意、見せろって」

ターニャ 「セクハラですか ?」

高崎 「黙って言うこと聞け って」

ターニャ 「止めて下さい! 」

高崎 「おっ、なかなかでか い乳してんなぁ」

「外人女も悪くねーなぁ」


翔太 「高崎さん、何か違く ないっすか?」

俺、事務所のドアを開けて、そう言ったんだ

高崎 「んだぁ?居たんか… …」

「もんくあんなら、クビだ 、今までのバイト代は払 わないぜ」

高崎がターニャの腕を掴んでたんだ

ターニャ 「キモいよ…触ら ないで!」

高崎 「あっ!…何?その口 の聞き方…」

「彼氏、虐めちまうぜ」

翔太 「アホだろ、アンタ… …」

高崎 「あっ?!」

「痛い目、見たいってか? 」

高崎に、突き飛ばされたんだ

翔太 「痛っ…」

身体に力が入らなかった


ターニャ 「翔太!」

「んのぉ、何すんのよ!」
「翔太に!」

高崎 「ぐぉ…っ」

ターニャ、高崎の股間に蹴り入れたんだ

高崎 「ぐ……お前らクビだ ぁ!」

高崎が叫んだんだ


アミ 「誰がクビだって?」
高崎 「アミ!…」

アミさんが来たんだ

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