《MUMEI》

なんとか、無事、セールを終えたんだ


俺達4人は、居酒屋さんに行ったんだ

もちろん、タクマさんのオゴリで

俺とターニャ、まだ、未成年だけど…

まっ、いっかぁ

……

高崎は、自主退社だってさ

バイトやパートさん
虐めるのが趣味?だったみたいで

噂では

気の弱い女の子、悪戯されたみたいなんだ


タクマさんの、親父さんの知り合いの息子なんだって……

タクマ 「俺の責任だ…」

アミ 「そうね、売り上げだ けに目が眩んで」

「足元疎かにしたのよね」

タクマ 「……」

アミ 「働いてくれる人を、 大切に出来ないと…」

「店、潰れるよ」

「翔太に感謝しなさいよね !」

タクマ 「 …翔太、休憩も させてもらえなかったん だって?」

「何で、俺に言わなかった んだよ…」

ターニャ 「言わないよ、翔 太は」

「いつも、そう…」

「自分が抱えられる事は、 みんなしまい込んじゃう の…」

アミ 「タクマの役に立ちた かったんだってさ」

タクマ 「…」

ターニャ 「だから、店が一 段落したら」
「アミと しっかり話して って」

翔太 「俺、4人で仲良くし たいんだ…」

「楽しいんだ、この中に、 居ると」

タクマ 「…」

ターニャ 「売り上げ、どう だったの?」

タクマ 「…」

アミ 「タクマ…」

「何、アンタ、泣いてんの ?」

タクマ 「…翔太ぁ…」

「翔太……ありがとぅ…」

アミ 「……」

………

アミ 「私も、4人で仲良く したいな…」

タクマ 「…アミ…」

アミ 「今日から、戻るよ」

「いい?」

タクマ 「アミ!」

アミ 「ちょっ、抱き着かな いでよ……見てるよ、…」
ちょっと格子があって
個室っぽい、居酒屋さんなんだけど

アミさんを、抱きしめ涙だしてるタクマさんを
他のお客さん達がチラ見してたんだ

アミ 「……いつから、そん な、泣き上戸になったの ょ…」

……

夫婦喧嘩かぁ

過ぎちゃえば、笑い話だよね

アミ 「二度と浮気すんなよ …」

タクマ 「わかったって…」

さっき泣いちゃったし
バツ悪そうなタクマさんだったんだ

ターニャ 「…泣き虫…」

意地悪顔して、ターニャが冷やかしたんだ

タクマ 「酒場だぜ」

「色んな客居るさ」

開き直って、ビールを一気に飲んだタクマさんだった
俺、何か、タクマさんの味方したくて

翔太 「乳、揉ませたくせに …」

と、呟いたんだ

ターニャ 「ち、違うわよ! 、勝手に…」

翔太 「ムカつく…」

ターニャ 「…」

からかうつもりが
思い出したら、イライラしちゃったんだ

アミ 「翔太、ターニャは悪 くないよ」

翔太 「わかってる…」

「悪いのは、俺…」

「俺がなめられてるから、 ターニャが、嫌な思いし たんだ…」

ターニャ 「そんな事…」

アミ 「そうね」

「翔太、酒の席だから、ち ょっと言わせてね」

アミさん、真顔で俺に言ったんだ

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