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《MUMEI》 アミ ｢翔太は、生真面目で 何でも一生懸命する、い い男だって、私も思って るよ｣ ｢けど、バカな奴らになめ られちゃダメ｣ ｢勘違いする奴って居るん だよ｣ ｢まして、美人な彼女居る んだからさ｣ ｢少し考えなきゃね｣ 翔太 ｢…うん…｣ ターニャ ｢今のままでいい よ｣ タクマ ｢まぁ、考えるのは 良い事だよ｣ ｢アミなんて、初め、俺が 喧嘩強いからってだけで 近付いて来たんだぜ｣ アミ ｢なにょ、タクマが私 を口説いて来たんじゃな い｣ タクマ ｢まぁね、けど、あ ったろ？そういうの？｣ アミ ｢…多少はね…｣ ｢美人は敵が多くて大変な のよ｣ 翔太 ｢うん、考えてみるよ ｣ タクマ ｢あんまり真に受け るなよ｣ ｢暴力なんて、ガキのうち だけなんだからさ｣ 翔太 ｢うん…｣ タクマ ｢翔太は、今のまま でもいいのかもな｣ ｢言ってたぜ、ガッツある って、｣ ターニャ ｢なによ今更｣ ｢翔太が意地悪されてるの 、黙って見てた奴らのく せに｣ タクマ ｢みんな、自分が虐 められるの怖いんだろ｣ ｢改善しなきゃな…｣ アミ ｢そうよ｣ ｢新聞沙汰にでもなったら 、店、終わりよ｣ タクマ ｢あぁ、そうだな… ｣ ｢アミ、手伝ってくれるか ？｣ アミ ｢…しょうがないなぁ …｣ ｢指名客も、増えて来たん だけどね…｣ ｢店、辞めるかな…｣ 翔太 ｢！…｣ ターニャ ｢美容室、辞めち ゃうの？｣ アミ ｢妻だしね…｣ ｢ダンナが自営業だしね｣ ｢その代わり、落ち着いた ら、私の店、出してね｣ タクマ ｢…アミ…｣ ｢いいのか？｣ アミ ｢…浮気したら、慰謝 料高いかんね！｣ タクマ ｢アミ…｣ ｢ありがとう｣ アミさんが美容室、辞めるっての 驚いたけど… けど、アミさんが、そうキメたんなら …アミさん、 やっぱタクマさんの事、大好きなんだな 自分の夢より、タクマさんを選んだんだ 俺、感動してたのに アミ ｢タクマ、私も１回浮 気するからね｣ ｢文句、言わさないよ｣ と、アミさんが言ったんだ タクマ ｢ふ、ふざけんな！ ダメに決まってんだろ！｣ アミ ｢じゃぁ、今の話し、 全部無しよ｣ タクマ ｢…｣ アミ ｢どうすんの？｣ タクマ ｢…｣ ターニャ ｢アミ、せっかく 話しがまとまりかけたの に…｣ アミ ｢タクマの覚悟も見せ てもらわなくっちゃね｣ 悪魔みたいな笑みを浮かべ、タクマさんを見たアミさん アミ ｢風俗なんかにムダな お金使って…｣ ｢思い出したら、また、腹 が立っちゃったわ｣ アミさんが、サワーを一気飲みしたんだ ……… 前へ |次へ |
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